もう年が変わろうとしていますが、ずっとさかのぼって春先の話です。
愛車に付けているアンプの調子が悪くなったので修理しました。
クルマも古いですが、オーディオはもっと古いです。
簡単にシステムを紹介しますと、アルパインのCDA-7949J+PXA-H600を中心に仕上げています。
フルデジタル処理によるタイムアライメントやパラメトリックEQなど、今となっては低価格モデルにも当たり前に搭載されている機能ですが、、このモデルはその先駆けとなったものです。
今時の製品と違って、しっかりと作られた高音質モデルで、残念ながらこれに代わる製品が出てこないので(あってもクソ高い)修理しながら使い続けています。
さて、今回修理するのはアルパインのMSV-1050というアンプです。
初代V12シリーズですが、ほんの一時期というか一瞬だけ発売された幻といってもいいくらいの珍しいアンプです。
終段は無帰還となっていて、音もMRVシリーズとは全く異なる方向で、若干の甘さがあるものの温かみのある不思議な甘さで声が声らしく色っぽく、音場は立体的に突き抜ける、車載アンプらしからぬ音が楽しめます。
でも、ほら、カーオーディオの世界というのは「大出力=高音質」っていうレベルですからね。
100Wのアンプよりも200Wのほうが高音質っていう世界ですからね。
無帰還で100Wしか出ないのに10万円という価格じゃ売れないのは当たり前。
でもまぁ、よく製品化してくれたもんですよアルパインさん。
直して治して、まだまだ使い続けますよ!
症状は、2台(前後)とも時々片チャンネルあるいは両チャンネル音が出なくなるというもの。
リレーは以前メンテしていますので、アレかなぁと。
完全ツインモノ構成で、基板のほとんどが電源部です。
パターンも美しい。
ラックスマンのSTARサーキットが採用されています。
所々にパッチが当てられているのが見受けられます。
初期ロットだからでしょうか。
いや、初期ロットで生産が終わった可能性も・・・
入力モード等の切り替えスイッチを外します。
コイツが犯人なのはずいぶん前からわかっていたんですけどね。
グリグリすれば直ったので、それでごまかしていました(^^;
今回はちゃんと治します。
接点がご覧の通り。
車室内という高温多湿な環境の中なので仕方ないですね。
コイツをピカピカに磨いて酸化防止も兼ねて接点グリスを塗っておきます。
2chモードでダイレクト入力でしか使わないのでスイッチ撤去して直結でもいいんですけどね。
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