今の時代ではちょっと想像できないかもしれませんが、昔は田舎でもちょっとした電気店ならスピーカー試聴コーナーなんていうのが普通にあって、複数のスピーカーをセレクターで自由に切り替えて比較試聴できるようになっていたんですよ。
いやぁ、もうね、楽しかったなぁ・・・
買いもしないのに入り浸っていた人も多かったのではないでしょうか。
ホント、あの頃の電気店にはいろんなジャンルの夢がぎゅっと詰まって輝いていましたよね。
今回はそんな古き良き昭和の試聴コーナーを自宅に再現するため (?) 店頭デモ用のセレクターを仕上げてみました。
ビクターJVCのRJC-1という店頭デモ用のセレクターです。
かれこれ四半世紀以上前になりますかね、よくお世話になっていた電気屋さんから一式貸して頂いてた物なのですが、まぁもう時効ですよねー。
入手時からリレーの接触が悪く実用にならなかったので、少しずつ直しながら使用していました。
スピーカーは20組、アンプを5台、フォノとテープデッキは3台ずつ接続可能で、それぞれバラバラに組み合わせる事が可能で、しかもそれらがリモコンで操作可能というセレクターとしては非常に高機能なものになっています。
だいたいお店のセレクターはプッシュボタンをグっと押し込んで切り替える物が多かったのですが、コイツはマイコンによるリレー制御で、マイナス(COLD)側も左右独立しているのでサンスイ等のBTLアンプも接続可能です。
さすがはビクター、偉いです。
本体はスピーカーを10組まで接続可能で、別体のジャンクションBOXを接続する事で計20組まで接続可能になります。
本体背面にはプッシュ式のスピーカー端子が付いていますが、プッシュ式は非常に使いにくいので全数バナナ対応に交換します。
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